オリンピックにボランティア参加しよう!

2020年東京オリンピックにボランティア参加したい方に向けて、2016年リオオリンピックの準備、現地の様子をレポート。プロフィールはコチラhttp://5rin.masae3.com/entry/2016/09/24/171200

なぜオリンピックボランティアをしたいか

いつの間にかブログ記事のアクセス数で3番目に読まれている記事が、1年半前に書いたこの記事。

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この頃はまだリオに出発する前で、オリンピックボランティア未体験でした。「帰国後に総括を書いていなかったのか」と反省の意味も込めて、1年半経った今、感じていることを記しておきます。

2年前に2020東京大会ボランティアの素案が発表された際、ネットなどでは「ブラックだ」として話題になりました。
その内容は次の通り。

コミュニケーション能力がある
外国語が話せる
1日8時間、10日間以上できる
採用面接や3段階の研修を受けられる
・20年4月1日時点で18歳以上
・競技の知識があるか、観戦経験がある

実際にリオ大会でボランティアとして活動して見ると、勤務場所やチーム構成などにもよりますが、1日8時位間以上働くことなんてザラにありましたし、役割も2つ3つ以上任されたり、通勤に2時間以上かかることも。忙しくてランチが食べられないこともありました。確かにこれを「仕事」として考えると、お給料にもよりますが「ブラック」だと言う人も中にはあるかもしれません。実際に、途中で離脱したボランティアが1万5千人に登るなど、最後まで話題に事欠かないリオ大会のボランティア事情でした。

では、残されたボランティア達はどうしていたかと言うと、離脱したボランティアの穴埋めのために仕事が増えたり、途中から違う仕事を任されたり、勤務時間が増えたりといった状況で「リオ大会でボランティアできて良かった、東京大会でもボランティアしたい」と言うのです。もちろん私もその一人。

では、オリンピックボランティアのメリットとは何か?
世界中の人と働ける
世界トップクラスの現場を体験できる
世界トップレベルの研修が受けられる
・制服やオリジナルグッズがもらえる
選手、著名人や国賓と会える
いつもと違う仕事体験ができる
競技や開閉会式リハーサルが見られる

これらはほとんどが、お金に換えられない価値です。

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夏季オリンピックに関わるスタッフは毎大会10数万人。その中でボランティアが占める割合は半分以上ですから、オリンピックはボランティアなしには開催ができないとも言えます。

そのため、オリンピックに深く関わるスタッフは大会関係者、競技関係者、メディア関係者ともボランティアの存在をとても大切にしています。チームリーダーは常に「何か困ったことはない?」「食事は取れた?」「暑かったら休憩してね」とチームメイトに声をかけますし、新しい仕事を頼む時も「大丈夫?無理しなくていいよ」と必ず付け加えます。

「ボランティアは与えられた仕事以上はやらなくていい」と言うのが大原則だからです。

そう言った意味では、私がこれまで働いてきた職場と照らし合わせてみると「条件はずっといい」と言わざるを得ません。むしろ、今までのどんな職場より気持ちよく自分の経験やスキルを活かして働くことができました。仕事では、お金をもらって働いている以上、基本的に仕事にはノーと言えないから。でもボランティアはお金をもらわないので、ノーと言えるのです。

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働く条件以外のメリットは、私の場合はやや特殊ですが下記などがあります。
テレビ、雑誌などメディアでインタビューされる機会が増えた
本や雑誌などに寄稿させてもらう機会が増えた
講演、研修依頼が増えた
東京2020で働くことになった

もともと東京オリンピックではボランティアとして参加したかったので、最後については100%メリットではない部分もありますが、仕事の可能性が広がったのは確か。その代わり、自分がこれまでにしてきた仕事の時間が減っているので、バランスをどう取るかは課題。収入も随分と減ることになってしまいました。。。収入はともかく、毎日が刺激的で特別感があるのは間違いありませんから、メリットです。

私の仕事はオリンピック期間までなので、パラリンピックは絶対ボランティアで参加します。どんな仕事になるかはわかりませんが、なんでもやりたい気持ちに変わりはありません。なぜお金をもらって仕事もできるのにボランティアで?と疑問に思われる方はぜひ、講演に足をお運びください。講演等のご案内はこちらのブログでも順次行なっていきます。

平昌五輪が終わって(パラはこれから)、東京オリンピックに向けてのオリンピックボランティア熱も再燃といったところでしょうか。おかげさまですでに複数の大学、企業様から講演・研修のご要望をいただいておりますが、今後もまだまだ受け付けております。オリンピックボランティアに向けて何かしたいけど分からない、経験者の声が聞きたいといったご要望がおありの学校・市区町村・企業様は、ぜひ下記よりお問い合わせください!

multilingualclub.jp

 



平昌オリンピックボランティアだより6

 前回の記事はこちらから

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毎日感動続きのまま終わってしまいました、平昌五輪。後半に差し掛かるにつれて、このブログのアクセスも増えて、次は東京だからオリンピックボランティアに興味がある方が増えているのかなぁと感じました。

さて、ブログを通じて仲良くなった志帆さん。フィギュアスケートが開催されたアイスアリーナにてオリンピックボランティアとして活躍されていましたが、2週間(+1週間の研修)を終えて、一時帰国されたそうです。ボランティア総括レポート第一弾【採用編】が送られてきましたので、引き続きお許しを得つつこちらでもご紹介していきます。

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もともとはスポーツメーカーのデサントで働くなど、スポーツが好きな志帆さん。オリンピックボランティアには大学生の頃から興味があったということですが、平昌五輪が決まった翌年の2012年に韓国での1年研修が決まり「生で五輪を見ていいよ」と神様が言っていたんだ(原文ママ)と思われたとか。

そうは言ってもデサントはオリンピック公式スポンサーではありませんし、1ヶ月近く会社を休んでボランティアに参加するのは大変なこと。やはり2012年から周囲の方に協力をしてもらえるよう、仕事も手を抜かずやってきた結果、同僚や上司の方も快く送り出してくれたんだと思います。

平昌五輪(オリ・パラ)に参加する(した)ボランティアの総数は約2万5千人。その中で外国人ボランティアは1,090名、国籍別でもっとも多いのはアメリカ(23.7%)、カナダとロシア(11.7%)、日本人は約11%で116人が参加しました。(中央日報より)

日本人に限らず、志帆さんが現地で会われた多くの外国人ボランティアが言語サービス(通訳ボランティア)として採用されたそうです。しかし、現地入りしてみるとイベントサービス(会場案内係)になったという人が多数。理由は、直前になって通訳業務はプロが担当することになったからだとか。

通訳はボランティアよりもプロにやらせるべき、という議論は毎大会出てくることです。理由としては、主に2つ。
1つ目は通訳業務はストレスも高いしスキルが高い人が担当するのに、ボランティアにやらせるのは酷というもの。
2つ目はボランティアが担当することで誤訳があるなどプロフェッショナルな仕事とは言えなくなるからというもの。

リオ大会で通訳ボランティアとして働いた私としては、通訳こそボランティアの仕事として残して欲しいと思います。なぜなら通訳という仕事はその特異性から参入障壁が高く、なかなか経験できないから。確かに、プロじゃない人が担当することでクオリティに問題が出る可能性もありますが、マネージャーもその辺りはちゃんと理解していて、大事な場面ではスキルの高い人を優先的に使うようにしています。実際、海外ではプロがボランティアとして紛れていることも多いので、応募者の経験を考慮しつつ検討してもいいのではないかなと思います。

テクノロジーが進む昨今、小型同時翻訳機の発展もめざましく、2024年以降はオリンピックボランティアの仕事として通訳業務がなくなる可能性もあります。他の業務にしても、アリババがワールドワイドパートナーに入ったことで、ボランティアの数も大幅に減ることになるかもしれませんね。

話がそれました、採用編でした。
志帆さん曰く、他にも医学部だからメディカルサービス採用だったのにイベントサービスになった、など持っているスキルとは別の仕事を任されるスタッフも多かったとか。

採用の方法は各大会で異なりますし、文化的背景もありますが、リオの場合は「半分は組織委員会が、半分は現場マネージャーが採用」したようです。日本の人事制度では、人事が採用して人事がポジションを決める、のが従来のやり方。個人主義の欧米では、現場マネージャーが面接して採用を決める、のが通常のやり方。長期間かけて人を育てるのが前者、即戦力を常に求めるのが後者とも言えるでしょうか。オリンピックボランティアの場合、仕事期間はわずか2週間ですので、個人的には後者の方が採用手段としては合っていると思います。平昌は韓国だから日本に似た制度で採用が行われたのでしょうか。通常、現場マネージャーは大会半年前くらいからフルタイムで雇用されるそうですが、ボランティアの採用通知は大会の1年前に行われます。もしかしたら、現場でのニーズと、採用したボランティアのスキル・経験・希望にズレがあったのかもしれませんね。

定員2万5千人に対して、10万人の応募があったという平昌オリンピックボランティア。なかなかスキルや経験が考慮されて、更に希望の職場や仕事で採用というのは難しいとは思います。ロンドン大会では7万人の募集に対して、24万人が応募したとされますので、東京オリンピックも採用についてはかなり頭を悩まされていることでしょう。

採用されるボランティアとしては「なんでもいいから、働きたい!」というのが正直なところですし、採用側もやる気のある人に来てほしいのが正直な気持ちだと思いますので、まずはやる気度チェック(笑)を面接でしていただきたいです。

最後に、志帆さんから採用に関しての総論。

ボランティアの採用の基準として、
・最低でも、リーダー職は語学力を重視した採用をしてほしい!
 (語学力というのは、TOEICの点数などではなく、会話力のことです!)
・ガイジンの採用に関しては、各競技の来客予測に応じて適切な人材配置をしてほしい!
 (例えばテコンドーは韓国人を多くつける、卓球は中国人を多くつけるなど)
・学校からの派遣であっても、誰かれ構わず受けちゃダメ!少なくともやる気のある子を。
・本当に好きな競技、やりたい競技のほうがモチベーションは上がるけど、仕事ということを考えたときにそうじゃなくてもいいかもしれない。
(原文ママ)

なかなか強い想いがこもってますね。全て私も同意。4点目は実際に現場を見た人しかわからないと思うのですが、好きな競技(選手)だと、ソワソワして仕事に身が入りませんから「そんなに知ってるわけじゃない」競技の方がオススメです。これは、いつも講演や研修でもお話する際、驚かれるポイントでもあるのですが、みなさん3秒くらい考えて「なるほど〜」

平昌五輪が終わって(パラはこれから)、東京オリンピックに向けてのオリンピックボランティア熱も再燃といったところでしょうか。おかげさまですでに複数の大学、企業様から講演・研修のご要望をいただいておりますが、今後もまだまだ受け付けております。オリンピックボランティアに向けて何かしたいけど分からない、経験者の声が聞きたいといったご要望がおありの学校・市区町村・企業様は、ぜひ下記よりお問い合わせください!

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日清 近代五種ペラーズ「ひとり、で五つ」

すごい動画がいつの間にかリリースされていました。

youtu.be


リオ五輪で出会って、私が個人的にイチオシしている近代五種競技を「キング・オブ・(マイナー)・スポーツ」として、日清食品が応援。

近代五種競技は、オリンピック33競技の中でも知名度最下位なマイナー競技。でも観る面白さは、絶対ダントツナンバーワンだと思うんです。なぜなら、ひとりの選手がフェンシング、水泳、障害馬術、ランニング、射撃と5つ競技をこなしていく。全競技のポイントが加算された総合点で競われるので、一つたりとも怠ることができないんです。

選手の装備も大変。水泳、ランニングはまだいいとしても、フェンシング、障害馬術、射撃はそれぞれ特別な装備や競技備品が必要なので、オリンピックを含む大きな大会でも必ず誰かひとりは宿舎に忘れ物をしてしまうんです。(コレ、言っていいのかな)その度に、大会スタッフとコーチが文字通り走って備品を取りに戻るんです。選手が競技備品を忘れるなんて、そんな競技ありますか?

参入障壁が高いスポーツなので、大学でクラブ活動として存続しているのは日体大のみ。社会人チームも強いのは日本では自衛隊、警視庁などの警察組織のみ。

そんなマイナースポーツ路線まっしぐらな近代五種ですが、最近では競技人口を増やそうと近代三種(水泳、ランニング、射撃)大会が一般人向けに開催されたりしているそうです。私も個人的に2020年までに「ひとり近代五種」として、大会に出場するわけではありませんが、別々にフェンシング、障害馬術にトライしようと計画中。一緒に参加してくれるという方も大募集中です。

これからは、ラーメンもそばも日清食品。みんなで日清を食べて近代五種を一緒に応援しましょう♪

真面目にコメディ路線をいく特設サイトも必見ですよ。

www.nissin-kingo.jp

昨日発売!『英語は世界を広げる』

昨年10月に英会話イーオンの三宅義和社長と対談させていただいた、オリンピックボランティアのお話が本となって、昨日発売されました!

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こうやってみると、英語業界だけでなく錚々たる世界の重鎮のみなさまと並べていただき、本当にありがたいです。

対談自体はオンラインからもお読みいただけますが、手元でいつでも読みたいという方にはやっぱり本がオススメ。

president.jp


もともとこの対談も、やはり昨年発売となった『語学ボランティア入門』(朝日出版社)でオリンピックボランティア経験者として寄稿させていただいたのがきっかけ。出版記念セミナーで初めてお会いさせていただいた三宅社長は柔和な雰囲気で、お話も分かりやすく、英語に対する情熱をひしひしと感じさせる人格者。

対談では1時間半、三宅社長と英語についてお話させていただきましたが、やはり初めの印象をより強く感じさせる、物腰柔らかなのに情熱家、というお人柄の方でした。

本や対談にあたっては、イーオン広報室のみなさまの多大なご協力があったのですが、このメンバーの皆様が明るくて本当に素敵。有名企業のおごりなどを感じさせない、素晴らしい方々と共に終始笑いが絶えない、和やかな雰囲気であっという間の1時間半でした。

他の対談も読ませていただきましたが、一つひとつが「うーん」と身に沁みる内容です。英語をモノにしたい社会人の方ももちろんですが、むしろ中高生の方にお読みいただきたい1冊です。

今週末からお近くの書店でもお手に取っていただけますが、アマゾンでも既に発売されています。(アマゾンへのリンクは下記画像をクリック)

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東京五輪マスコットが決定!

 前回の記事はこちら

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平昌オリンピックの感動が冷めない中、本日東京オリンピック組織委員会より、大会マスコットの発表がありました。

tokyo2020.org


マスコットとして選ばれたのはこちら!

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見た目は近未来的でキュートですが、もう少しストーリーが欲しかったかなぁと個人的には思います。その辺りが大人の意見ということでしょうか。

マスコットは大会中、競技場や路上で見かけることがありますし、何よりも大会の貴重な収入源となるマスコット販売の原動力となるのは子供達の意見です。お子さんが「マスコット欲しい」と言えば、世のお父さん、お母さんは買わざるを得ませんからね!私も公式グッズがリリースされたらコップがほしい(買うんかーい!)

大会ロゴの市松模様とも親和性が高いですし、ロゴとマスコット一緒にあしらったグッズもデザイン的にいいかもしれませんね。

今回のマスコット投票に参加した全国の小学校は16,769校、計20万5755クラスが投票に参加したそうです。ア案:10万9041票、イ案:6万1423票、ウ案:3万5291票と、ダントツでア案がトップだったようですね。

私、気づいてなかったのですが、マスコットのネーミングはこれから選定されるとのことで、マスコットとネーミングは別々に決まるんですね。ネーミングも公募されるのかしら。

今後の動向も気になります!

平昌オリンピックボランティアだより5

前回の記事はこちらから

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オリンピックボランティアの募集要項については、以前もブログでご紹介したことがありますが「10日以上連続して働ける方」とあります。それは、10日間お休みがなく働きっぱなしという訳ではなく、休暇もあります。

ボランティアの休暇については、チームリーダーが調整するため、競技日程などを確認しながら割と直前になって決まることもあります。10日間の方は1〜2日、14日間の方は2〜3日お休みをいただけるのが一般的、お休みの日の過ごし方1番は「競技観戦」2番は「市内観光」3番は「選手村など、ちょっと特別な場所を訪問」でしょうか。

平昌でオリンピックボランティアとして、アイスアリーナで活躍中の志帆さんから、お休みの日の過ごし方についてレポートが送られてきましたので、ご紹介いたします。志帆さんは1回目研修期間と開会式までの間は足を伸ばしてソウルへ、2回目は選手村の入り口まで、3回目は競技観戦とメダルセレモニー、4回目は市内観光に出かけたそうです!すごい、お休みの日もアクティブ

冬季五輪で一番人気のフィギュアスケートが開催されるアイスアリーナにて活躍中の志帆さんですが、実は観るのが好きなのはノルディックスキーのこと。お休みの日はココにいらしたとか。

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やっぱりスキージャンプ場で過ごされていました!そして、渡部曉斗選手が2位入りする場にいらっしゃったというのです。

オリンピックはどの競技を見ても、生のその迫力に圧倒され、誰がメダルを取っても、その場に居合わせるだけでもらい泣きしてしまいますが、やはり自国の選手が表彰台に上がると嬉しいですし、泣いちゃいます。

夏季五輪では、決勝戦が終わるとすぐに表彰式がその場で行われるのですが、冬季五輪ではメダルセレモニーは、メダルプラザという別会場で行われるのだそうです。理由は天候や寒さ対策ということですが、その場でメダル授与が見られないのはちょっと残念。

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競技によっては、競技会場からメダルプラザまで距離があるからか、この日は志帆さん、メダルプラザには行かれなかったようですが、別のお休みの日に行って来られたようです。写真はスピードスケート女子1000mの授賞式のようですね!小平奈緒選手高木美帆選手、そしてオランダのヨリン・テルモルス選手。

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ちなみに割と良い場所でバッチリ写真が撮れているのは、並んでいるときに前の人に「次、日本人だからその時だけ写真撮るのに前に行かせて」と頼んだからとか。志帆さん、すごい!

メダルセレモニーだけ別の場所でするのは、少し不思議な感じもしますが、複数競技のセレモニーが全部見られて、それはそれでオリンピックらしいですね。

最後に、夜のジャンプ台

昼に見ても圧倒されますが、夜は美しいですね。ホンモノはもちろんもっと大きく、もっと美しく見られるのでしょうが、現地からたくさん話題と写真を送ってくれる志帆さんに感謝です。残り数日もお身体に気をつけてください!

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平昌オリンピックボランティアだより4

前回までの記事はこちらから

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昨夜はスケート500m小平菜緒選手の金メダルに泣きました!何が素晴らしいって宿敵同士、小平選手と李選手の友情です。なんだかんだ言いつつも、個人レベルでは仲の良い日韓。私の知人も「日本人と韓国人の選手はいつも仲良いし、応援しあってる」と言いますが、個人競技でライバル同士が寄り添うのって、新鮮です。

平昌五輪も2週目に入り後半戦といった雰囲気ですが、今日もアイスアレーナにてオリンピックボランティアとして活躍している志帆さんのレポートをお伝えいたします。

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フィギュア男子フリー走行の前のウォームアップ。実はこの後、志帆さんは大変な思いをされていたというのです。

話は遡って数日前、彼女のレポートでは会場にゴミを残して帰る人が多い中、必ずゴミを持って立ち去る日本人の清潔さ、礼儀正しさに「日本人として嬉しい、誇らしい」とおっしゃっていたのです。それが、ここ数日は「もう日本人のマダムがコワい」とおっしゃるではないですか。

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何があったのかというと、羽生結弦選手の追っかけ(?)として現地入りされている日本人マダムの中に、マナーの悪い方が多く現地で多くトラブルになっているというのです。

文化の違いなのか、自国選手見たさなのかは分かりませんが、オリンピックの会場では“チケットが全て売り切れている”のに、空席が目立つ時があります。私がリオで見にいったテニスの試合も、チケットは全て売り切れているのに、マーレー選手の試合時以外はガラガラという場面がありました。だからと言って、自由に席を移動していいということはありません

競技が始まってからチケットの持ち主が遅れて会場に来られたりすると、自分の席に誰かが既に座っていたら驚くでしょうし、トラブルにもなりかねません

アイドルのコンサートとは違い、オリンピックの競技場内にはセキュリティ(警備)の人はいませんので、勝手に席を移動したり、通路に座り込んだりするお客様にも会場案内係のボランティアが対応します。

激増する日本人観客、対応する会場案内係の日本人は2人のみ。ついに志帆さん、マネージャーでもないのにインカム(場内で使用できる無線、通常はマネージャー以上の役職者が携帯)を持たされてしまったようです。

志帆さん:「チケットをお持ちですか?このお席でない場合は、自席にお戻りください」
マダム:「ゆづが終わったら移動するから!」
志帆さん、リーダーに報告
リーダー:「この人たちさっきタナカさんが終わったらって言ってたから!このままだとウノさんが終わるまでと言い出すから!」
志帆さん:「上からすぐにと命じられておりますのでお願いできますでしょうか…」
マダム:「うるさいわね!終わったら素直にどくんだから!」
    「他の人には注意したわけ?なんでわたしだけ!
志帆さん、リーダーに報告
リーダー「言うこと聞かなかったら警察呼んでご退場いただきますよって言っていいから」
志帆さん、マダムにリーダーの意を伝える
マダム「わかったわよ!ひどい!オリンピック委員会に報告するからね!」

私たちが金だ、銀だ!とテレビを通して感動していた客席では、このような会話が延々と繰り広げられていたそうです(涙)

私はリオ大会で客席を担当する仕事はしていなかったし、観客としてチケットを買って見にいった卓球男子団体決勝戦でも(試合終了後に中国人がドドドーっと前列に押し寄せてきましたが)ここまで殺気立ってなかったので、この話を聞いてとても悲しく思いました。。。

前回の記事でも書きましたが、そもそも日本人観客が増えるとわかっているアイスアリーナに、日本人ボランティアが2人しかいないと言うのも問題ですが、観客の方も「韓国まで行って観戦しているのだから、前の方で見たい」お気持ちは重々分かりますが、ボランティアに当たるのはお控えいただきたいと思います。

最後に志帆さんから一言、
「あ、でも、最後に“ボランティアの皆さんのお陰で楽しめました”と言ってくださるステキなマダムもいらっしゃったことは忘れずに記載しておきます!」

毎日いろんなところでもみくちゃにされながらも、時には朝5時半起き、夜中1時半就寝でたくましく働く志帆さん。いつもレポートありがとうございます。残り1週間も、身体にお気をつけてください!

下の写真は、羽生選手にプレゼントとして投げ込まれたプーさん達専用車。激しい1日の後の、ほっこり。(志帆さん談)

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次回は、ボランティアお休みの日の過ごし方についてレポートいたします。